「毎週月曜になると、先週の数字を集める作業から一週間が始まる」。自社商品を販売するある会社では、InstagramをはじめとしたSNSの運用状況、サイトへのアクセス、広告予算の消化状況を、担当者が毎週手作業でまとめて社内に共有していました。数字を見ること自体は大切な仕事です。ただ、その手前の「集めて、貼り付けて、整える」作業に多くの時間が取られていました。今回は、この週次レポートづくりをまるごと自動化し、毎週月曜の朝には先週分のレポートが揃っている状態にした事例をご紹介します。
- 毎週同じ集計作業に時間を取られ、数字を読み解く時間がなかった
- SNS・アクセス解析・広告のデータ取得からレポート作成までを毎週月曜の朝に自動実行
- 集計の手作業がゼロになり、月曜の朝には先週分のレポートが揃う状態に
- 複数の場所に散らばる数字を、毎週・毎月手作業でまとめている会社に向く型
課題:数字を「集める」だけで一週間が始まる
- Instagram等のSNS、アクセス解析(サイトの訪問状況を記録する仕組み)、広告の管理画面と見る場所が分かれており、毎週同じ画面を巡回して数字を転記していた。
- 手作業のため、週によってまとめ方や体裁がバラつき、先週と今週を同じ物差しで比べにくかった。
- 数字を集める作業に時間を取られ、本来やりたい「数字を読み解いて次の打ち手を考える」時間がほとんど残らなかった。
やったこと:取得からレポート作成までを毎週自動で
各サービスが公式に用意しているデータ連携の仕組み(プログラムからデータを受け取れる正式な窓口)を使い、SNSの運用データ、サイトへのアクセス、広告の実績を自動で取得。そこからグラフ画像の生成、社内のドキュメントページの作成までを一続きの処理にまとめ、毎週月曜の朝に自動で実行されるようにしました。
- SNS・アクセス解析・広告のデータを、公式のデータ連携経由で自動取得するようにした。
- フォロワー推移や予算消化率などをグラフ画像として自動生成し、毎週同じ体裁のレポートに整えた。
- 完成したレポートを社内のドキュメントツールにページとして自動作成し、月曜の朝には誰でも見られる状態にした。
つまずいた点
- ドキュメントツールの仕様で、ページ上にグラフを直接描くことができなかった。そこで、グラフをいったん画像として生成し、ページに貼り込む方式に切り替えた。
- データの取得期間の指定に癖があり、意図した期間と違う数字を拾ってしまう罠があった。最終的には、日次(1日ごと)の細かい粒度でデータを取得し、こちら側で週の数字に集計し直す形がいちばん確実だった。
- 自動実行は「失敗しても誰も気づかない」のがいちばん怖い点。処理が失敗したときだけ担当者に通知が飛ぶようにし、静かに止まったままになることを防いだ。
結果
毎週の集計の手作業はゼロになり、月曜の朝には先週分のレポートが揃っている状態になりました。フォロワーの推移、投稿への反応、広告予算の消化率が毎週同じ物差しで並ぶため、先週との比較や変化への気づきも早くなりました。担当者の時間は「数字を集める」から「数字を読み解く」に使えるようになっています。
この型が使える会社
- SNS・サイト・広告など、数字を見る場所が複数に分かれていて、毎週または毎月それを手作業でまとめている会社。
- レポートの体裁が担当者や週によってバラつき、過去との比較がしにくくなっている会社。
- 集計作業に時間を取られ、数字をもとに次の一手を考える時間が取れていない会社。
定型のレポートづくりは、内容が毎回ほぼ同じだからこそ、自動化との相性が抜群です。人がやるべきなのは数字を集めることではなく、揃った数字を見て何をするかを決めること。毎週の「集める時間」を仕組みに任せることが、そのための堅実な第一歩になります。
この記事のような仕組み、自社にも入れられます
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