「広告の媒体が増えるたびに、月次レポートづくりが重くなる」——複数の広告を同時に回している会社の、あるあるの悩みです。媒体ごとに数字の形も呼び方も違い、グラフは毎回手作業。今回は、複数の広告媒体を運用する中小企業が、複数媒体のレポートをグラフ付きで自動生成できるようにした事例を、つまずいた点まで含めて紹介します。
課題:媒体ごとにバラバラで、まとめるのが手間だった
媒体ごとに数字のフォーマットや指標名が違うため、月次レポートを作るたびに、形をそろえる作業から始めなければなりませんでした。さらにグラフも毎回手で作り直し。媒体が増えるほど、この「そろえる・貼る・描く」の手間が膨らんでいきました。
- フォーマットがバラバラ:媒体ごとに数字の並びや形式が違う
- 指標名が違う:同じ意味の数字でも、媒体によって呼び方が異なる
- グラフが手作業:毎月ゼロから作り直していた
やったこと:一箇所に集約して、グラフまで自動生成
各媒体の実績データと、自社サイトのアクセス解析(サイトに何人来て、どう動いたかを見るデータ)を一箇所に集約し、指標を自動で集計するようにしました。さらにグラフ画像も自動で生成し、レポートの形にまとめます。
- データを一元化:媒体の実績とアクセス解析を1か所にまとめる
- 指標を自動集計:媒体をまたいだ数字を自動でそろえて計算
- グラフも自動:グラフ画像を生成し、レポートに差し込む
つまずいた点
「集めて足すだけ」に見えて、媒体ごとの”方言”をそろえるのが肝でした。
- 指標名の呼び方が違う:たとえば「獲得(成果につながった件数)」を指す言葉が媒体ごとに違い、同じ意味の数字を突き合わせる対応表が必要でした。
- 数値の突き合わせ:媒体側の数字とアクセス解析側の数字がぴったり一致しないことがあり、どちらを正とするかの整理が要りました。
- 予算の合算の扱い:複数媒体の予算をどう足し合わせるか、二重計上にならないよう扱いを決める必要がありました。
結果:毎月、同じ品質・同じ体裁で出せるように
レポート作成が自動化され、毎月、同じ品質・同じ体裁で出せるようになりました。作る人によって見た目や集計方法がブレることがなくなり、媒体をまたいだ比較もしやすくなっています。手を動かしていた時間を、数字の読み解きと次の打ち手に使えるようになったのが成果です。
この型が使える会社
複数チャネルの数字をまとめて、月次で振り返っている業務全般に応用できます。広告に限らず、複数の販売先・複数の店舗・複数のサービスの数字を1つのレポートにまとめているなら同じ型が効きます。カギは、媒体ごとに違う指標名の”方言”をそろえる対応表と、予算・数値の突き合わせルールを最初に決めておくことです。
※ 記載の数値は、実際の取り組みをもとにした概算です。
