地図検索から来店につながる時代になり、Googleビジネスプロフィール(地図に表示される店舗情報。旧Googleマイビジネス)の重要性は増しています。今回は、地域に複数店舗を持つある会社が、店舗ごとにバラバラだったプロフィール運用を本部で一元管理できるように整えた事例を紹介します。派手な自動化から入るのではなく、まず手作業の棚卸しから始めたのがポイントです。
課題:店舗任せで放置と食い違いが起きていた
この会社は地域に7店舗前後を運営していますが、各店のプロフィール更新が現場任せになっていました。来店に直結する情報にもかかわらず、日々の業務に追われて手が回らない状態です。
- 営業時間や住所などの情報が更新されず、古いまま放置される店舗があった
- 店舗ごとに書き方や情報の粒度が違い、同じ会社なのに見え方が食い違っていた
- クチコミへの返信が担当者任せで、対応の抜け漏れが発生していた
やったこと:全店の状態を見える化し、本部からまとめて回す
最初に取り組んだのは、全店舗のプロフィールが「今どういう状態か」を一覧にする作業です。情報の充実度、クチコミの件数と返信状況、写真の有無などを一つの表に整理し、どの店が手薄かを一目で分かるようにしました。そのうえで、更新や投稿を本部からまとめて回せる運用に切り替えていきました。
- 各店の情報充実度・クチコミ・写真の有無を一覧化し、放置店を可視化した
- 投稿や情報更新を本部主導でまとめて行える体制に整えた
- クチコミ返信の担当と手順を決め、抜け漏れを防ぐ運用にした
つまずいた点
- 各店の権限(オーナー/管理者の設定)がバラバラで、まず誰が何を操作できるかの整理から必要だった
- 自動連携(システム経由でまとめて操作する仕組み)には利用申請と承認待ちの時間がかかった
- いきなり自動化に走らず、まず手作業での監査(棚卸し)を先に回す段取りが欠かせなかった
結果
状態を一覧で見えるようにしただけで、これまで気づかれていなかった放置店がはっきりしました。情報の食い違いは順次そろえられ、クチコミ対応の抜け漏れも目に見えて減っています。特別な仕組みを一気に入れる前に、まず現状を正しく把握することが、地味ながら最も効果の大きい一歩でした。
この型が使える会社
- 地域に複数の店舗を構え、来店の多くを地図検索経由で得ている会社
- 飲食・小売・クリニック・薬局など、店舗ごとにプロフィールが分かれている業種
- 更新やクチコミ返信が店舗任せになり、本部で状況をつかめていない会社
多店舗のプロフィール運用は、高度な自動化よりも「全店の状態を一枚で見えるようにする」ことから始めるのが現実的です。放置や食い違いは、見えていないから放置されるのであって、可視化すれば手を打てます。まずは棚卸しで足元を固め、そのうえで無理のない範囲から本部運用へ移していく。この順番こそが、来店につながる情報を安定して整える近道になります。
